私たちはやろうと思ったことを目の当たりにすると、なぜか拒否反応が起こってしまうことがあります。

例えば、

英会話を独学で張り切って始めたが、身についている実感不足でだんだんネガティブな気分にさいなまれてきた!

エクセル操作をマスターしたいのに、あれよあれよと修復にどん詰まりした!

これを覚えたらとてつもないメリットがあるのは重々承知なのに!

それが分かれば分かるほどつらいものです。じゃあ、どうすれば負のループから抜けだせるのか。

拒絶反応がでしまう理由。結論から言うと、「そんなものだ!」

脳科学的には、健常な働きなのです。

新しい情報(新しく始めた事)がまだ習慣として馴染んでいない段階では、実は脳にとっては刺激が強いため、防衛本能が働いている状態。すなわち、脳内の伝達系がパニックを起こしている。

これが俗に言う「拒否反応」です。

でも、実際問題困るものです。

人が三日坊主になってしまう原因のひとつでもあります。

時間は割けるのに、その新しいことに行動が向かない!

そればかりか、ネガティブな情景まで浮かんでくる。

あえて他の無駄ともいえる行動ばかりに時間を費やしてしまう・・

 

私もこの現象には苦しみました。

ただ、無駄に過ぎていくだけの時間。

それこそ頭の中がおかしくなりそうで、今思い出しても息が詰まりそうです。

拒否反応で追い詰められた時にする事

 

私が三日坊主状態に追い込まれた時に試して効果のあった方法です。

 

拒否反応を起こしている脳の興奮状態を鎮める

まずは3分間瞑想をしてみる。

お寺なんかで黙祷をするときを想像するとわかりやすいです。

黙って目を閉じていると、無意識レベルでしていた呼吸に、意識が向かいます。

そこで深く呼吸をすることに意識を集中させると心が整います。

別の呼び方ですと「調息ちょうそく」と言い、義務教育の授業開始時に導入している学校も。視覚の遮断をしながら呼吸に集中することで雑念を洗い出す効果もあります。

 

ネガティブな妄想に対して、その都度頭の中のdeleteボタンを押して消去する。

要するに「なかったコトにする」ということですね。

自分に都合の悪いことは忘れたつもりでも後から蘇ってくるという、かなり嬉しくない習性がありますが、浮かんでくる雑念があなたに不利益だと判断したのならば、頭の中でDeleteボタンをぽんと押すだけでいとも簡単に消えてくれるでしょう。

 

「まあいっか!」と、声に出して気持ちを鎮める。ただし猶予時間は短めに。

これは脳の特性を利用した方法の一つですが、

「まあいっか!」と口にすることで、

脳の中の潜在意識が、「まあ、いっか?いいのか?・・いいのかな?」と、戸惑います。なぜならば、先程まで新しいことをやりきる体でいた潜在意識さん。「まあいっか!」という指令が来たことで、すでに「まあいい・・んだ。」と素直に従ってくれようとしてしまうんです。

そうすると何が起こるか?不思議と脳内のパニックが沈静化されてきます。

 

現状をわかりやすく確認してみる

緊急度重要度をあらわすマトリックス(十字の矢印)をつくり、やりたいことの位置を自分なりに表の中に当てはめてみる。俯瞰してみる。どのぐらい、この項目は自分にとって重要なんだろう?というのを表に書き出しながら確認すると、現在地がよくわかります。

ひとまず今日やることリストの中で、

最重要項目(新しくやろうとしているけど引っかかっている項目)を、「なぜやろうと思ったのか?」「具体的にどの部分に行き詰まりを感じているか?」確認していきましょう!

 

拒絶反応を無視して、外部に解決策を頼る!

もし、釣りの初心者が釣り竿にリールを取り付ける方法が

わからなくて行き詰まった時は、

「知っている人に聞く」

という方法も取れますし、

「YOUTUBEで動画検索」してみる

「知恵袋で検索」あるいは「質問」してみる

 

釣り専門サイトを調べる

釣り具店にアクセスをとって教えてもらう

要するに外部に頼るというのは手っ取り早いです。

ある程度もがいたけれどそれでも自己解決されないよ!ただただ答えが欲しいだけなんだ!

という時にはこういった頼れるツールを当たってみるのが手っ取り早い。

 

己の行き詰まりを強く励ます。

「これは脳の自然な作用にすぎない。」とばかりにその波が通り過ぎていく姿をイメージングをする。

頭の中で怒っている拒絶反応を、色付きの波だと想像しましょう。その波は今は渦のようになって荒く動いているのかも知れません。しかし、波というのは普段は平穏なものです。つまり黙っていてもいつかは平穏な状態に戻ります。その様をイメージしながら余裕の気持ちたっぷりでやり過ごしましょう。

ネガティブな妄想よりも、「私は未来を生きるんだ!」と思い直す。

余計な雑念は、もちろんネガティブな内容がほとんどです。そんな時は過去の積み重ねの中で培った、あなたの中の悪い癖が出てきている状態です。だとしたら、「過去の人生も確かに良かったけれど、自分はこれからの未来を見たいんだ!そうでしょう?」と、心に決め直しましょう。

 

成長のチャンスだと前向きに受け入れて、さもクレーム処理をするように事務的に対処してみる。

面倒だなと思ったら、それがたとえ自分自身であっても冷静にコントロールできる様になることが必要です。それができないばかりに人生がだめになっていくのも簡単すぎるゆえに悲しいことです。それならばコレを機に、まるで他人事のように対処してみてはいかがでしょうか。もしあなたがあなたの他人だったら、どう対処しますか?

 

おわりに

新しいことを始めた時、3日もしない間に訪れてくるであろう拒否反応

至極当たり前の現象であることは仕方がない。

ただ、そんなあなたに問いたいのは、

ここで新しいことを諦める側の人間なのか?」ということです。

世の中には新しいことを始めても、色んな理由から諦めたばかりになりたい自分になれなかった人がたくさんいます。例えば、指笛を吹けるようになりたいのならばたとえ挫折感で拒否反応が出ても、「”吹ける側の人間”になる」と何度も途中経過にそう決めること。すると結果として上達するまでその行動が続くわけです。諦めさえしなければ成功するとはこういう理由があります。

拒否反応自体は、新しいことができるまでの成長の過程なのです。

成長段階に過ぎないんだ!敵対するほどでもないんだ!

とわかればもう、しめたものです。