フリーランスの熟練さんのリアルな話を聞ける機会が何度かありました。そのほとんどの方が言われていた事。それは、「 フリーランスは変人の集まり」ということです。どこが変人なのかというと、簡単に言えば「少数派だから」です。フリーランス白書2018によると、労働人口のおおよそ6分の1がフリーランスで働いているといいます。面白いのが、2027年にはフリーランス人口が過半数になるとの予測もされています。

 

完全出来高制であるフリーランスは、ある種の自営業ですから、業績を伸ばすのに会社員と違った個のチカラが必要となります。個のチカラを鬼のように伸ばして世間に提供できるスキルを磨いていかねばなりません。

 

 

 

 

 

今回は、フリーランスが変人と言われるのか、その背景や理由について噛み砕いて見るとしましょう。

 

 

始めるきっかけが「人生終わったくらいのどん底状態の人」である場合が多い

 

 

 

大多数の雇われながら仕事をしている人から見れば、自営業という形態の働き方は、そもそも働きかたの概念という根底部分からの違いがあります。一からビジネスモデルを構築していかねばならず、かなりの自己管理も要求されます。なぜならば、自分の代わりがいないからです。

 

 

フリーランスには個のクリエイティビティが特に要求されるので、自分軸がぶれていては思ったような成果が得られない厳しさもあります。

 

私はある時から社会不適合者だと気が付きました。集団生活の環境に適応能力のある方はいいと思いますが、私はそうではなかった。集団になるとなぜか他人を蹴落とす競争社会の縮図をまざまざと見せられたり、個々人同士の目に見えない無駄な感情やしがらみがリアルに目に焼き付いて、思い切ったチャレンジがしにくい社会基準の価値観が染みついていく。結果的に企業貢献の妨げになっていると感じたのです。そんな職場は多いと思います。競争社会に弱いと、ストレスを背負い、四面楚歌になってしまう人も多い。もちろん復帰した時には居場所がない。

 

社会は少数派や、一度でもはみ出してしまった人間に対して色眼鏡で見るわけです。出身大学の偏差値の高さが、給料の多さが、その人の価値だと言わんばかりに。そうすると、フリーランスとは社会の中での少数派が、最後の砦として「一発逆転」を狙うわけです。

 

 

 

 

 

好きなところを探しても見つからない会社では、自分に正直でいられない理由

いまいち好きになれない会社に対して、雇われながら貢献するということがいつもどこかで屈辱だと思われる方は、一度、社会の中で自分はどうあるべきか。ではなく、自分の人生の中でどうありたいのか?を考えてみてほしいです。

 

例えば、私の場合は、

健康・チャレンジ・自由・環境・お金・知識・・・・という順位で大切にしているものがあります。ただ、現状は10点満点で満たされているのは健康のみで、点数の低いものに関してはどうしていきたいのか?なぜそうなのか?とことん自分に問いながら分析して己が何者であるのか、きちんと頭の中でも理解するようにしています。

社会基準ではなく、自分基準がはっきりしてくると、どの場面であろうとぶれない芯があなたを守ってくれるようになります。

 

まずは、自分を知ることで何が大切なのかよく見えるようにしておくことが必要です。勘のいい方はお分かりかもしれませんが、会社で自分に正直でいられない感覚があるという人は、会社の基準に従うよりも、自分の基準を大切にしたい気持ちが強いのです。

 

つまり、まだ社会の基準に魂を売りきっていない状態であるので、自分基準を強化していくことで適切な判断していきやすいのです。

 

 

 

 

 

フリーランスで成功しやすい変人タイプの特徴

 

さて、実際にフリーランスで成果を出している人には、いくつかの傾向があるといわれています。

 

 

スキルに偏りのあるものの、変人並みに一点集中するタイプ

 

フリーランス界では、「地味な仕事内容を愚直に化け物ほどやっている人ほど稼げる」という話が存在します。

工場の流れ作業を、たとえ縛りが無くても単独でやれるような人はなかなかいませんが、自分の選んだ分野では超集中して仕事をこなせるような特性のある方だと成果も鬼ほど出しやすいと言われています。

 

 

 

 

シンプルな作業をこれでもかというほど桁はずれにやり込んでいると、他の同業にも真似できないほどのスキルに成り上がります。5年10年とフリーランスで生き残っている人は、こう行った共通点が必ず見られます。その変人ほどすごいと言われる内容も人それぞれ。

 

プログラミングスキルであったり読者を捉える文章作りであったり、はたまた集中力が超人的なである人もいます。成果を出すのに直結するスキルのどこかが卓越されている=「変人」という事なのでしょう。

 

 

 

スキルなし、経験なし、人生終わってるタイプ

 

以外ですが、

育ってきた環境や運が悪くて、これ以上失うものがないくらいに追い詰められているような、いわゆる「終わってる」人も成果を出しやすい傾向にあります。理由は、「後がないから」です。人間、苦痛を避けるために尋常でない覚悟をもって物事に努力できる特性を持っています。

 

会社がブラックすぎて、あてがないのにやめてしまったような人もそうです。ー起死回生を狙うには、地道に次の会社に応募するのもいいですが、想像すると先が見えない場合が多いですね。

 

 

勝機を鮮明に描けている。失敗しても修正して何度もやりなおすタイプ

 

自営業者をはじめとするフリーランサーは、軌道にのるまでは大変ですが、ブレイクしてそれをうまく軌道に乗せられれば、会社員が手にできないような青天井の収入を得ることができます。大企業でさえ、今の時代に何が当たるかわかっていないのです。個人でもそれは同じで試行錯誤は否めないものです。

 

だからこそ、失うものは一つもない人ほど粘り強くしがみつき、うまくいってもいかなくても仮説を立て、それに沿って修正しながら行動を繰り返していく。

 

例えれば、売れないお笑い芸人が諦めずにブレイクする夢を捨てずにあれこれ戦略を練りながらも愚直に営業する姿と似ています。

 

 

 

 

 

 

 

人類、皆変人。 自己ブラック企業化すれば、フリーランスの未来はホワイトになる!

 

 

 

実際にフリーランスの世界に飛び込んでみてその大変さに耐えられなくて辞めていってしまう人が多いのはなぜか。

 

フリーランスも駆け出しは作業効率の確立や収入の見込みなど、不安定な事が多いでしょう。 業績目標を達成するまでは捻出できる時間は全て投げ打ってブラック企業の如くやり込む事は、間違いなく成果が出るまでの近道です。

 

時間を掛けただけ、成果に繋がるかどうかに早い段階で気がつけます。方法が間違っていないかどうか検証をする事でスキルを学びながらも実践から失敗例をも学べます。pdca を回すことで、スキルも精度も上を向いてきます。

 

しかもフリーランスの恩恵は会社とは違って、リスクも100%追う代わりに信頼や技術を勝ち取れば100%ちゃんと見合った額が入ってきます。時代の流れを掴んで市場のニーズを読んでいく事は重要ですが、はっきりいえば軌道に乗ってしまえば、後が楽です。

 

人は皆、変人の部分を持ち合わせていると言えます。なぜならばブラック化するほど忙しくすると自我が徐々に壊れてキレ出し、八つ当たりする習性があるからです。

そもそも誰にでも、ほかの人と違ったおかしい部分はあるのが当たり前なのに、社会の基準に無理やりあてはめられて少しでも外れるとそれが弱点だという風潮が根強いです。その封じ込められたメンタルブロックを外しさえすれば、フリーランスとして解き放たれやすいと言えます。